ひとりぼっちの進化学

「ひとりが好きな人へ」「ひとりが寂しい人へ」。寝付けない夜に著者が綴った日々のできごと。

自己PRなんかクソ食らえだ! ……と面接官に言ってみた

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「じゃあ次、えーと……そら、……なんて読むの?」

 

はい! 空澄(からすみ)遊(ゆう)と申します!

 

「あ、そう。じゃあ自己PRお願いね」

 

わかりました!

 

僕の強みは冷静に物事を判断して、一つの物事に一生懸命取り組めるところです。

 

中学の頃から地元の道場で合気道を習い、部活では茶道部の副部長を務めました。

高校の頃は映画好きが高じて映画館でアルバイトをする中で、チームワークと接客に携わる喜びを学ばせて頂きました。

 

「なんで理学療法士になろうと思ったの?」

 

はい! もともと医療関係の仕事に興味があったのですが、リハビリとして一人の患者様にとことん向き合ってその方の社会復帰を支援する、という仕事に強く惹かれたからです。

 

「なるほど。じゃあこの病院を見学してどう思ったか聞かせてもらえるかな?」

 

はい! くだらないと思いました!

 

「……は?」

 

病院どうこうではなく、自己PRなんかを聞くあなた方に失望しました。

 

冷静に物事を判断する、これは確かに僕の強みです。ですがそれは一人の場合に限ります。

僕は相手に気を使いすぎるあまり、人と話すとき相手の意図を汲み取って上手く切り返すことができません。

 

一つの物事に一生懸命取り組む、聞こえはいいですね。

真面目は美徳とされています。でも真面目な人ほど実は騙されやすい。一つのことに集中するあまり、俯瞰的な視野を失ってしまうからです。

 

実際、「真面目で一生懸命」だった僕は2年前詐欺にあって大損しています。

 

合気道、茶道と「道」がつくものをやっている人はどこか高尚に見えるでしょう?

そんなものただの思い込みです。

合気道を習っていたってクソみたいな人は存在します。

 

アルバイトでチームワークと接客に携わる喜びを学んだ、確かにそうです。

チームに縛られる苦痛と傲慢な客の相手をする苦渋はその何倍も強かったですけれど。

 

医療関係の仕事に興味があった、これも嘘じゃないですよ。

興味があったのは獣医でしたけどね。

 

「…………」

 

そもそも初対面の人に自己PRする意味が僕にはよく分かりません。

 

うつ傾向の人は自身を過小評価するでしょうし、自己愛性の人は過大評価するでしょう?

むしろ見るべきなのは他者の視点の方。自己評価と第三者から見た自分像との間にどれだけの乖離があるのか、そこだと思うんです。

 

それは文章でも同じだと思います。

 

自己紹介ページなるものに趣味や特技を書いてもそれは物事の一側面であってその人自身を表したものにはなり得ない。

 

この文章を書いているのがどんな人であるかは、これを読んだ人が判断すべきことだと僕は思います。

 

「た、退場だ退場! 今すぐ出て行け!!」

 

はい!
本日は貴重なお時間をいただき、まことにありがとうございました!!